新着情報
2023.02.06
ひな人形の秘密(その②)
2月4日㈮のこのコーナーで、本校のひな壇飾りにはレギュラー以外の人形がいるという話題をあげました。皆さん、気付きますか?

レギュラーじゃないなら補欠だろうって?いやいや、とんでもない!超大物助っ人だったんです!
「菅原道真」「小野小町」「柿ノ本人麻呂」という、日本の歴史に名を刻む、日本人ならどこかで名前は聞いたことのある3人です。しかも、背後が豪華な模様の幕になっていたり、段に欄干(手すり?)がついたりと、超VIP待遇です。

いったいなぜ?と調べてみたら、こんなことが分かりました。
ひな人形商戦が盛んな頃、特に高級な商品は、他の商品と差別化したり、メーカーのオリジナリティを出すために、特別ゲストを追加することがはやったということです。
特別ゲストとして多かったのは、
①三賢女(小野小町、清少納言、紫式部)
②鶴と亀(能の演者)
③三歌人(小野小町、柿本人麻呂、菅原道真)
女の子のお祭りなので「三賢女」は分かります。健康長寿を祈る「鶴と亀」も当然です。
でも、「三歌人」はどうしてなのでしょうか。
小野小町は美女の代名詞ですので、美しく育つことを願ってのことでしょう。
菅原道真は学問の神様ですので、賢い子になるように願いを込めているのだと思います。

柿本人麻呂ってどんな人でしたっけ?
柿本人麻呂は飛鳥時代の歌人で、卓越した才能から「歌聖」と称えられました。しかし、身分は低かったと言われます。貧しくても豊かな心で素晴らしい和歌を生んだ柿本人麻呂の「逆境にくじけることなく、才能をあらわした強さ」にあやかって、と言うことでしょう。
また、人麻呂は、「ひとまる」と呼ばれるようになり、「ひとまる」⇒「火、止まる」「人、産まる」という語呂合わせから、防火や安産のご利益があるとも言われるようになりました。現代では多様な価値観が認められるようになりましたが、かつて女の子は、台所=家の火を守り、子供を産むことが大きな使命だったため、防火・安産の神様である人麻呂が女の子の幸せを祈るお祭りに呼ばれたのでしょう。
いずれにせよ、想像はしていましたが、寄贈いただいたひな飾りが高級品だったことは証明されたように思います。今後も大切にしていきたいと思います。
福島成蹊中高一貫ホームページ→こちら
福島成蹊高等学校ホームページ→こちら
中高一貫のLINE公式アカウント開設しました 友だち登録を待っています! 下のロゴをタップ(クリック)してください!

いいね!

いいね!
3